irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

小野不由美『十二国記 風の海 迷宮の岸』麒麟とは?王とは?物語の根幹がここに

風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)

風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)

前作から時系列としては以前の話でまだ陽子が十二国に来る前のお話。

前作を読んでいれば理解ができる国にとっての王と麒麟の関係が今作でも重要になる。
またしても突如十二国にやって来ることになった泰麒は自身の運命を知る。
自分は王を選び、国を興していくことになるのだが、そんな過酷な運命を受け入れ、王を選ぶことができるのか…。

のちのストーリーにも大きく関わる泰麒の物語。発売当初、まさかここまで壮大なストーリーになるとは思ってもおらず、何十年となって、ここから物語が再び動き出すとは…。

好きで良かった、十二国記
幼い麒麟の成長と新たな国の始まりの物語。

風の海迷宮の岸 十二国記 (新潮文庫) [ 小野不由美 ]

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