irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

道尾秀介『月の恋人』がっつり直球恋愛小説

月の恋人: ―Moon Lovers (新潮文庫)

月の恋人: ―Moon Lovers (新潮文庫)

道尾秀介がテレビドラマのために書き下ろした小説。まさか道尾秀介がこんなにも直球の小説をかくのかと驚いたが、後に刊行されたエッセイに、テレビサイドとのやり取りが書かれており、無理したんだなぁと実感。

それでも恋愛小説としてオーソドックスな設定で楽しめるので、月9のラブストーリーが好きな方には読んでもらいたい。

道尾秀介が月9に寄せまくったが、どこか反抗した箇所がチラホラ見え隠れするのが、この作品の楽しめるポイントだ。

月の恋人 (新潮文庫) [ 道尾秀介 ]

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