森見登美彦『夜行』不穏な夜行列車の旅をどうぞ
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/10/04
- メディア: 文庫
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英会話スクールの友人たちと鞍馬の火祭へ出かけるところから物語が始まる。
10年前に失踪した友人と謎を呼ぶ銅板画、共通する不思議な体験を彼らは語っていく。作者が夜行列車に乗っているような気持ちで読んでほしいと語った物語は、不穏な空気感となかなか読み進められない不思議な読みごたえがあった。
森見登美彦自身もこれまでの作品『きつねのはなし』や『宵山万華鏡』などのような不気味な雰囲気を持つ作品を書こうと思って書き始めましたと言うように、どこか不穏。
設定からもっと青春感溢れる感じかと思ったが、百物語のようにも感じた。
やはり森見作品には惑わされる。
価格:671円 |