irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

小野不由美『十二国記 白銀の墟 玄の月』死んだのは誰だ?生きてるのは誰だ?

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

日本で最も待ちわびていた人が多い作品なのではないかと思う。ジャパンファンタジーの最高峰の物語。

1巻に比べ様々な謎が散りばめられた巻だった。
とにかく何が起きているのか、何が起きたのかが、少しずつ少しずつ明かされる感じは本当に素晴らしい。
いま、物語の一番中心が明かされないまま、まわりから徐々に徐々に物語が進んでいく。中心に向かってぐるぐるとまわり、一つひとつの謎を拾いながら真ん中を目指しているような感覚だ。

戴国の現状が、旅路のなかでも見えてくる。
玉座にいない王と、想像を超えた荒廃に、麒麟と李斎はどのように立ち向かうか…11月に続くとか待ちきれない。

白銀の墟玄の月 第2巻 (新潮文庫 おー37-63 十二国記)[本/雑誌] (文庫) / 小野不由美/著

価格:781円
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