irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

2019-08-15から1日間の記事一覧

宮部みゆき『希望荘』人の悪意とやるせなさに打ちのめされたい

希望荘 (文春文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る宮部みゆきさんのドラマ化もされた杉村シリーズの第4作目。『誰か』『名もなき毒』『ぺテロの葬列』とこれまでの3作は大いな…

塩田武士『罪の声』始まりからセンスを感じる

罪の声 (講談社文庫)作者: 塩田武士出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/05/15メディア: 文庫この商品を含むブログを見る山田風太郎賞の受賞作。グリコ森永事件を題材に書かれたフィクションだが、想像を越える面白さだった。主人公がふとしたきっかけで、…

川村元気『四月になれば彼女は』昔の恋を思い出してほしい

四月になれば彼女は作者: 川村元気出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/11/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る『天気の子』『君の名は』の新海誠監督の映画をプロデュースする川村元気さんの書きおろし小説。川村元気さんの作品はどれ…