irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

小野不由美『十二国記 白銀の墟 玄の月』ファンタジー小説の金字塔

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

18年ぶりの新作。作家のなかでも多くのファンを有する十二国記だが、期待を裏切らない戴国の物語最終章に本当に涙した。当然のように登場するこれまでの主要メンバーに鳥肌が立つ。
険しい道のりに同じく旅する気持ちで読み進め、一体この国で何が起こっているのかを知る。
新たな登場人物と共にまずは果てなき旅から始まる一巻。
発売日に蝕が起きたと言われ、話題になった新作をぜひ堪能し、さらに続く二巻へ進んでほしい。

なにより文庫なので読みやすいですよ。
単行本にしないことがすごい。
商業的にもこれは売れる。