irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

志駕晃『スマホを落としただけなのに』犯人は誰だ!?スリラーミステリー

このミス大賞の受賞作。

本屋さんでは平積みとなり、映画化も相まって高い注目度の本である。

スマホを落とした彼の代わりに取りに行くところから物語が始まり、思わぬ事件に巻き込まれていく。

犯人は分かる。しかし、それでも先が気になるのだから、読ませる構成だったり、もしかしたら自分の考えが違うのではないかという不安定な気持ちを抱かせてくれるところがうまい。

何人かの支点で話が進むため、伏線の回収が所々にあり、最初から最後までスピード感があって、今の時代の小説で、映画の題材としても良いだろうなぁと思う。
続編ではどのような展開にするのだろうか、、。

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 このミス大賞) [ 志駕晃 ]

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