irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

こだま『夫のちんぽが入らない』後悔とやるせなさと普通であるとは?

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

これだけのタイトルインパクトがある本も珍しいし、よく出版できたものだ。

旦那とはできず、仕事もままならない女性の生きざまが淡々と描かれる。読者は共感の場合もあれば、恐怖を覚えることもあると思う。

人は一つでも解決できない大きな問題があるだけでも重しになる。そして、もがく。

タイトルインパクトはもちろんだが、なにより書かずにはいられなかったのではないかと思わせる作者の思いを感じた。

そして、数多出版される本の中で、こういったグサッと刺さるような本が記憶に残り、出版社も出版したいと思うのではないかと。

普通って何?
何が正しいの?
どうすれば良かったの?
後悔とやるせなさと、そして救いは?

久しぶりに気持ちを持っていかれた。

夫のちんぽが入らない (講談社文庫) [ こだま ]

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