irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

住野よる『よるのばけもの』もうちょい!!なスクールカースト物語

住野よるさんのデビュー作は「君の膵臓を食べたい」というセンセーショナルなタイトルで脚光を浴び、映画化、漫画化、アニメ映画化と大躍進している。

それから数作目の本作は、いじめがテーマ。

夜になるとかいぶつになれる少年と、いじめられている少女の掛け合いが妙で、どのように展開するのか…と読ませてくれる。

学校の生きづらさが描かれているのだが、どこに盛り上がりを持ってくるのかと思っているうちに終わる。

住野さんの魅力は登場人物の掛け合いと、軽めの伏線回収。次回作に期待したい。

よるのばけもの [ 住野よる ]

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感想(2件)