道尾秀介『いけない』いったい誰が死んだのか?
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2019/07/10
- メディア: 単行本
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4章からなる連作小説で、それぞれの章の最後に写真があり、その写真で真相が読み取れる作りになっている。
ベースとなる物語はある街で起きた殺人事件から派生し、立場や状況の異なる各話の登場人物が最後に繋がりを持つ。
この街で何が起きているのか。
「この街の平和を信じてはいけない」と最終話で銘打ってあるのはどういうことなのか。
読み進めるうちに少しずつ全体像が見え、読み出すと止まらない力がある。
そして、読み終われば必ず自分の考えの答え合わせがしたくなり、書評を検索すること間違いなしで、誰かに話したくなる一冊だ。
これぞ、読書の楽しみ。
ぜひ、長い夜に読んでもらいたい。
価格:1,620円 |