irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

小野不由美『十二国記 黄昏の岸 暁の天』新作の前に大いなる決意と感動を

各国の王と麒麟が協力する十二国はじめての取り組みに心が踊る。

2019年の新作に向けて改めて読む方も多いだろう。とにかく成長した慶国の陽子や、はじめての各国の王と麒麟にファンは歓喜したであろう。
当時から相当な年月を経て描かれる戴国の状況は。この巻を読まなければならない。

十二国の摂理、抗うことのできない天意。
そのなかでどうにかしようとする登場人物たちの気持ちだけでなく、取り巻く真っ当な人々の想いまでもが胸に刺さりまくる。

隻腕の将軍と力を持たない麒麟が自国でできることは何か。それがついに明かされるであろう新作が待ちきれない。

絶対に読んでおく必要がある。


黄昏の岸暁の天 十二国記 (新潮文庫) [ 小野不由美 ]

価格:766円
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