irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

阿部智里『烏は主を選ばない』二つで一つ

烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫)

烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫)

これ、20歳の方が書いたの?スゴすぎるでしょ、でお馴染み八咫烏シリーズ。

前作がA面で今作がB面。もともとこの二つがそろって一つの物語になり、今作の事情が分かって改めて前作を読み直すと深く読める。

前作でほとんど出なかった若宮が、前作の物語の裏では何が起こっていたのかが分かる流れになっており、これから先のメインになる登場人物も現れ、ここから物語が動き出す。

作者から双方の物語が提示され、合わさる物語に僕らは惹かれ、さらに先を読みたくなる。
今後これまでの登場人物が活躍するとなると、本当に楽しみだ。

なお、解説も次回作を期待させる内容で、読者は次への想いを馳せさせることになる。

シリーズとしてはまだまだ続くので、ぜひ楽しんで読んでもらいたい。

烏は主を選ばない (文春文庫) [ 阿部 智里 ]

価格:756円
(2019/8/18 07:17時点)
感想(2件)


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