irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

阿部智里『黄金の烏』物語は始まった

黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫)

黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫)

シリーズ3作目で、ついに物語が動き出した。
金烏とは、世界とは、徐々に明らかになり、まだ残された謎はこれからの物語。

これまでの登場人物が総出演ってだけでも嬉しいのに、さらに魅力的な人物も現れ、山内で起こる大事件に立ち向かう今作。
さらにミステリー要素も忘れずに入れてくる。

ラストは関係性が変わったことから、前作とは異なる回答を出す。

次回作に繋がる終わり方に、この作者は物語の盛り上げ方が本当によく分かっているなぁと感心してしまう。

黄金の烏 (文春文庫) [ 阿部 智里 ]

価格:756円
(2019/8/18 07:25時点)
感想(3件)