白川紺子『後宮の烏2』成長過程のファンタジー
- 作者: 白川紺子,香魚子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/12/18
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
突然舞い降りた日本のファンタジー小説。
前作を読んで、この作品の虜になった方も多いはず。
もし、これまでファンタジーが好きで今シリーズを読んだことのない方はぜひ読んでほしい。
今作も前作同様、お馴染みの面々が登場して物語が進む。
前作でいよいよ国の成り立ちが分かり始め、今作ではそれを受けて、今を生きる主人公たちが運命に立ち向かう。月並みだが、思惑が交錯して、とても面白い。
主人公のまわりで起こる事件の過程や、解決にから、主人公は多くの人々と関わり、成長し、感じたことのない感情に出くわしては戸惑い、答えを探していく。
王とのやり取りは、前作ではもどかしものだったが、少し慣れてきたのか、返しができるようになっているのが、とてもニクい。こういった小さな変化を作品で書かれると「うまいなぁ」と思ってしまう。
月並みな言い方ではあるが、主人公の成長と物語にぐいぐい引き込まれていく。
だから、次作も期待してしまう。
価格:669円 |