irodori_book’s diary

本を読む幸せとは作者の描く登場人物の考えが自分の考えにシンクロして陶酔するような感覚が稀にあること。一人でも多くの人に特別な一冊が見つかればいいと思うので、大切な本の紹介を続けます。

住野よる『君の膵臓を食べたい』気を抜けない作者デビュー作


住野よるさんのデビュー作。
もともと小説投稿サイトに載せて話題となりデビューという流れで、とても現代的だ。

出版社も乗っかって新作が出る度に目を引くのは、このデビュー作が映画化されたからだろう。
タイトルのショッキングさと映像化のしやすさなどいろんな要素が相まっている。

物語はクラスでは影の薄い主人公がクラスの人気者の女の子と病院で出会うところから始まる。

主人公は女の子の秘密を知り、徐々に仲良くなり…といった小さな恋の物語で、最後に急展開する。

作者はこれがしたかったんだろうなぁと思いつつもやられてしまう。
よくある物語かもしれないが、それでも先を読ませる力があるので、ぜひ読んでもらいたい。

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)[本/雑誌] (文庫) / 住野よる/著

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