宮部みゆき『過ぎ去りし王国の城』ファンタジーと現実の狭間で
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 文庫
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宮部みゆきさんは本当に様々な物語を提示してくれる。社会派小説からファンタジーまで幅広い。
本作はそれぞれの理由で生きづらさを感じている登場人物たちが、古城の絵の中に入れるという体験を通して謎を解いていく物語。
なぜ絵に入れるの?
あの子は誰?
まず何より表紙の良さからついつい手にしてしまうことで、所謂ジャケ買いがあるのではないかと感じた。数多ある本から手に取ってもらうだけでも大変なことで、宮部みゆきというネームバリューに更にプラスされた表紙イラストで、期待感が高まる。
読後感は良いのだが、宮部みゆきのファンタジーな作品が読みたいと思っていると少し違う。
かといって社会派作品を読みたいなと思ったらやっぱり違う。
それでも結局読んでしまうだけの魅力がある。
恐るべし…宮部みゆき。
価格:734円 |